任天堂Switchのコントローラー(ジョイコン)を分解修理する際の注意点や、必要な工具と手順、コストなどを紹介。実際にやってみないとわからない事があるのでまずはスイッチのコントローラーを修理に出したり分解する前に一読してみてください。

サバ折りの画像
サバ折り

任天堂Switchの純正コントローラー(ジョイコン)、すぐ壊れますよね。
大人が使うならそんなことなのだろうけど、子供が使うとすぐぶっ壊れます。

先日うちの5歳がサバ折りして、プラスチック部分が割れてしまい、本体に装着してもグラグラの状態になってしまいました。

Switchのコントローラーを開く

↑ずばりこれですね。できれば購入して修理してください。任天堂Switchのコントローラー(ジョイコン)を修理するためには、適当な道具ではなく上記のようないくつかの専用の工具が必要です。

ネジが、外側の4本だけY形のネジになっているため、通常のプラスドライバーでは無理でY字ドライバーが必要です。

中には普通のプラスドライバーを削ったりしてY字ドライバーに改造する人もいますが、これやってみたらわかるんですが相当難易度が高く、なんとかできたとしてもYネジ側とぴったり合わなければ回す時にねじ山が潰れてしまうことになりかねません。なので、それほど高くもないので専用のY字ドライバーを用意するべきと思います。1.5mmのものがホームセンターに1000円くらいで売っていると思います。

外側のY字ネジを外すと、隙間にマイナスドライバー等を突っ込んでパカっと開くことができます。ただ、やはり金属のマイナスドライバーを使うとSwitchのコントローラーのボディがえぐれたり傷がついてしまうため、ちょうど良い感じの「開く道具」が必要です。上記画像の三角パドルはこういう「開く」作業の専用の工具ですが、普通のご自宅にはないと思うので、いらなくなったカードなどでももしかしたら代用できるかもですね。

中身にはプラスドライバーが必要ですが、こちらも小さいネジなので、ぴったりなドライバーを使わないとネジ山が潰れてネジがダメになってしまいます。ちょうど良いサイズのプラスドライバーが必要です。これは2mmの企画のドライバーとなります。間違えると回らないか、ねじ山が潰れてしまうと思うので気をつけましょう。

Switchのコントローラーの二枚下ろし

開くとこんな感じです。
今回のケースは、取り外しボタンのところと、中身のプラ部品が折れてしまってた(赤線、赤点線の箇所)ので、そこを瞬間接着剤でくっつけるミッションでした。

そのためにはまず黄色で囲った部品を外す必要があるのですが、プラスネジ1本を外すだけで外すことができます。緑丸のところのネジですね。これでジョイコンの2枚下ろしが完成です。

瞬間接着剤でジョイコンが溶けた!

まず折れた箇所、ねじ切れているのでぴったりはくっつかないんですよ。いわゆるバリが出てる状態なので、これをカッターとかで削って、部品同士がぴったりくっつくようにします。
で、アロン○ルファ的な瞬間接着剤で折れた部分を止めるのですが・・・くっつかないんですよ。

おかしいなと思ってしばらく固定していたら、なんかヌルヌルしてきて溶けてました。スイッチのジョイコンのプラスチック部分は多分瞬間接着剤で溶けるタイプのプラスチックなんですね!知らんけど!

もう引き返せないのでフーフーしたら溶けたプラスチック同士が混ざって固まって、なんとかなりました。むしろ溶かしてくっつけた感じになったのですが、角度をうまく調節しながらしっかりとおさえてあげないと変な形にくっついてしまうので、ここで専用のピンセットが必須です。ピンセットがなかったらヤバかった!接着剤部分ががちょっと白くなりましたが、無事ガッチリ割れた箇所の修理は完了しました。あとネジがめっちゃめちゃ小さいのでピンセットがあってよかった。。

一応基盤も外してみたんですが、指じゃ無理です。手押しレバーなる謎の工具で細かい作業が楽になるので、基板や電池を外す際は、冒頭で紹介した画像の緑のスクレーパーみたいな棒が無いと苦戦するでしょう。

うちではこれを買って作業したんですが、ほぼ全部役立ったので、一家に1セット!絶対あった方が良いと断言できます。

ジョイコン修理完了と思いきや、まだグラグラが治らず!?

Y字ネジをしっかり止め、治ったと思いコントローラーをスイッチ本体に挿してみたところ、全然グラグラしてる!

コントローラーは完全に直した・・・なぜだ・・・本体なのか・・?
本体を確認すると、

任天堂Switch本体側面

任天堂Switch本体側面

ここにネジが5つあります。もしや・・と思いプラスドライバーを当ててそーっと回してみたところ、全部ネジが緩んでおりました。グラグラするのはこのネジが(ネジも?)原因だったようです。

全部閉めてジョイコンを挿してみたところ、グラグラが完全に直りました。
案外ちゃちい作りなんですね、子供が夢中になって遊んだらすぐぶっ壊れるわけです。
というか逆に修理しやすい構造になっているとも考えられるのかな?

すぐ壊れるといえばスティック部分ですが、これも自分で格安で直せるので、まずやってみるのが手です。サイトに詳しくやり方も書いてるのでみてみてください。

もしやってみて、うまくいったらラッキー!ダメだったらそっと閉じて元の状態に戻せば、このような専用の工具を使っていれば開封の跡も残りにくく修理対象外にもならないはずです。(これは自己責任ですよー)

間違いなく言えるのは、適当なドライバーなどでちょっと無理やり直そうとしたら傷が入ったりしちゃって任天堂自体の修理や保証の対応をしてもらえなくなる「可能性」があるので気をつけた方が良さそうということです。と言っても任天堂に修理出したら時間とお金がとってもかかるんで、あまりおすすめはできないですけどね。それならどこか街の修理屋さんにやってもらうのが確実です(やっぱ高いけど)


修理に出したらすごいお金がかかるSwitchのコントローラー。まずは自分で修理してみるのがコスパ的に最強と思いました。

世の中のパパさん、子供がスイッチ壊れたーって言ってきたらかっこいいところ見せるチャンスですよ!専用の工具を取り出して得意げに分解・修理しちゃいましょう!
「とーちゃんすげー!」って、尊敬される事間違いなしですw